6月、日本は”梅雨”の印象が強く、なんだか「あ〜うっとうしい時期だな」なんて感じて、ガーデニングやお出かけも億劫になってしまう時ですね。その中美しく咲く”あじさい”が楽しみな月でもありますが(^0^)
イギリスは6月も引き続きお天気がよく、5月の末からフラワーショウが盛んな時期になります。そして、イギリス3大フラワーショウと言われる”チェルシーフラワーショウ”がロンドン中心のチェルシーで開催されます。このショウは1862年から始まり今年で93回目をむかえるものです。
イギリス国営放送BBCでは1ヶ月前から、あるガーデンデザイナーのチェルシーフラワーショウへの1年間を追い続けるドキュメントが始まります。そしてフラワーショウのある1週間は、ゴールデンタイムに毎日1時間、チェルシーの特番があります。それだけ、イギリス人にとって興味深いショウーでもあるのです。
RHS(Royal Horticulture Society)が開催するこのショウは、4日間。2つのブースでは、切花部門・鉢花部門で新しい園芸品種の発表、代表的なショウーガーデン・スモールガーデンのコンペディション、切花のアレンジメント・ガーデニング機械・道具・雑貨・本の販売や新しい製品発表。
そして、RHSの代表者によって、ガーデン・草花のすばらしい新種には金・銀・銅賞が決まります。このショウによって、この年のガーデニングの流行や活躍するガーデンデザイナーが決まるといっても過言ではないでしょう。
そして一般の人々も、新しいデザイン・品種・学名をチェックして、自宅のガーデニングの参考にする人々が多いです。
最終日! 3時ごろから、ガーデン・2つのブースの切花や鉢物、ガーデンで使われていた植物が一般の人々に販売されます。まだ市場に出回っていないものも売られることがあるので、みんな台車を片手にお気に入りの庭やブースで販売を待ち、時間と共に戦争のようにさっきまで綺麗だったショウーがすごい状態になっていきます。さまざまな花を片手に、地下鉄で帰路に着く人々を見ていると「ガーデニングが好きで、自分たちで庭作りをするのが好きな人々だな!」と思わせる光景です。
来月は、ハンプトンコートフラワーショウのお話をします。