長かった今年の梅雨もようやく明け、日に日に夏の陽気になってきましたね。
先日、お店入口横のタペストリーを夏バージョンにリニューアルいたしました。
「タペストリー」とは英語で「tapestry」と表記して、
古代~中世ヨーロッパでは歴史文書の代わりとしても用いられ、
絵画以上に貴重な工芸品としても扱われていたそうです。
現代では、装飾用の壁掛けや壁飾りとしても楽しまれていますが、
当店では、古代からの大切な言葉を伝え広める役割に注目して、
季節を彩る言葉を題材に、タペストリーを作成いたしました。
日本古来より語りつながれている、 “ 言葉 ” の中には、
普段何気なく見過ごしてしまう季節の移り変わりや、
日本人としての自然の感じ方・とらえ方に気づかせてくれることがあります。
そんな “ 言葉 ” の中からいくつかセレクトしてみました。
今回は夏のタペストリーを ご紹介させていただきます。
-----花笑み(はなえみ) -----
古来、百合は草深い野に咲いていました。
どこからともなく良い香りが漂い、導かれて近づくと美しい百合が佇み、
風に揺らぐ様を優美な人として擬人化させました。
人が美しく微笑むときにも、草深百合の花笑みといいます。
百合をこのように擬人化させるのも、すらりと伸びた茎の姿や、
大きな花弁を広げる、独特の存在感ならではかと思います。
優雅な香りもまた印象的ですね。
お祝いとしての花や、冠婚葬祭にも欠かせない存在です。
世界にユリの原種は約100種ほどあるそうですが、その中でも15種類ほどが
日本の自生種だそうです。野山をめぐって、そんなユリを発見してみるのもよいですね。
当店を通りがかりの際は、道すがら、ぜひ目に留めていただけますと幸いです。
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