和草(にこぐさ)便り
澄みきった秋空に映える、色とりどりの木々たち。
赤や橙、黄色のグラデーションが美しい紅葉の季節となりました。
鮮やかさが目を惹く、ナナカマドの赤。
この赤い葉はやがて散り、枝に実を残すのみとなります。
驚くことに、赤い実は、昆虫にとっては見えにくい色だと言われています。
種子を食べてしまう昆虫類は、植物にとっては厄介者。
逆に、種子を遠くへ運んでくれる、鳥たちにはよく見える色として、
植物たちが進化したものなのだそう。
秋に実る多くの果実が赤い色をしているのは、同じ理由なのかもしれません。