イングリッシュガーデン紀行

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1月(January)

新年がいよいよスタート。

今年は特に寒い冬になりましたね。思いがけない植物がダメになってしまいがっかりしている方も多いのでは・・・

そんな中でも、クリスマスローズの葉や春の球根の新芽たちは寒さに耐えながらがんばっていますね。

イギリスは最も寒く暗いこの時期・・・太陽が本当に恋しく、15時過ぎには太陽がいなくなってしまうことがこんなにも寂しく思ったことはなかったと思います。そしてこのかすかな日差しがどれだけ気持ちも体も温かくする存在かを知ったのも、外で働いたからならではの経験ですね!。

この時期のガーデンでの仕事で大切なことは雑草抜き! なぜかというと、雑草が一番おとなしく増えないときで、周りの大きな宿根草もすべて枯れはて作業がラクなのです。

かといって霜の降りた地面は午前中雑草を抜くことはまるでシャーベットを掘り起こすようなもの(*_*) なので、通常雑草抜きは午後から。午前中は夏から秋に収穫した1年草の種の整理。

1年間を通して1番暇になる時期だからこそ、春や夏の準備として大切な仕事です。汚い葉や汚れを落とし、品種別に、封筒に整理していきます。

そしてこのころ取り組んでいたのは、この春から夏のプロジェクト。私がいた2年前は”植物の教育プロジェクト”いろいろな教育機関と連絡を取り、実際子供たちにガーデンを利用いてもらい写生・植物を利用しての遊び・レクチャールーム作り・来園の方に無料で1年草の植え込み体験・ガーデンツアーの内容etcを準備して、形にしていたのもこのころでした。美しいガーデンを皆さんに見ていただくと共に、もっと”植物”のステキな魅力に気づいていただければと始めたものでした。

植物の生態や名前にはとても興味深いことがたくさん隠れています。このことが分かってくると、どんな風に育ててあげると元気に大きくなってくれるかとか、いろいろな理由があってこの名前なのか!などということが分かってきます。

ガーデンデザインにも、どうしてここに池があるのかとか、なぜこの植物がここでつかわれるのか・・・などただきれいということでなく楽しむことができます。

私が以前ロンドンで通っていた学校では、いろいろなガーデンの分析の課題があったぐらいです!

是非皆さんも、近くにある公園やお庭に行っていただいて、おうちで暖かいお茶を片手にインターネットや本で分析してみてはいかがでしょうか?!

With Garden 日野店
福渡 雅子